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復位なるか!女流王座戦第3局 加藤桃子女王VS西山朋佳奨励会二段!

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 加藤桃子女王は若干19歳ながら初代女流王座(当時16歳!)に着いた実力派女性棋士。女流棋士ではなく女性棋士と書いたのは彼女が奨励会所属の棋士だからだ。奨励会所属の女性棋士が出場できる大会はこのリコー杯女流王座戦マイナビ女子オープンだけである。現在彼女はマイナビ女子オープンの勝者なので女王を名乗っている。奨励会では初段。

 西山朋佳二段は女性としては史上最短で奨励会二段に昇進したこちらも実力派女性棋士。19歳と年齢も同じだし同じ奨励会所属ということでこれからも切磋琢磨が続く間柄といえよう。西山二段は初めてのタイトル挑戦。早見え早指しの攻め将棋が持ち味で印象としてはガンガンと行く感じがある。個人的にはかなり推している女性棋士だ。

 今回の女流王座、その棋風から「出雲のイナズマ」の異名もある最強女王・里見香奈女流名人が体調不良のため王座不在となり挑戦者決定戦のこの二人の対決がタイトル争いとして五番勝負となったものだ。ちなみに彼女も奨励会会員である(編入試験では加藤女王とも対戦して負けている)

 第1局第2局と加藤女王が連取。奨励会での段位は断然西山二段が上なのだがタイトル戦の雰囲気に若干飲まれてしまった感があった。また早指しの傾向が強いため持ち時間の長い将棋のスタイルに戸惑いもあった気がする。逆に加藤女王は豊富なタイトル戦での経験を元に自分のスタイルを貫いていた。

 迎えた第3局、ここで勝てば加藤女王は王座に復位となる。果たして…。

第4期リコー杯女流王座戦五番勝負 第3局

 加藤女王の三連勝で復位となった。序盤・中盤と西山二段がいい形で攻めていたのだが104手目△6四銀を見落としていたという。それまでは完全に勝ちだと思って進めていたとのこと。99手目▲5三との時点で先手玉には詰みがあったらしい。加藤女王はどの当たりで読みきったのだろうか。しかし大舞台での加藤女王は本当に堂々としている。西山二段はこの経験を糧に必ずまたタイトル戦に出てくるであろうし、三段に上がって三段リーグで揉まれ更なる高みへと登って行って欲しい。両者の闘いはこれからも楽しみだ。

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